2008年03月27日
古細菌って何?
古細菌(こさいきん、archaea/アーキア、archaeon(単数))は、生物分類上のドメインの一つであり、原核生物の中でも真正細菌とは別の系統に属する生物群のこと。真正細菌と見た目は似るが、様々な生化学的性質の違い、特に遺伝情報の扱いや細胞膜構成成分が異なることで区別される。
具体的には、メタン菌、高度好塩菌、好熱好酸菌及び超好熱菌(好熱菌と総称)といった極限環境微生物が古細菌に含まれている。始原菌(しげんきん)、アーキバクテリア、後生細菌(こうせいさいきん)などと呼ばれることもある。真核生物の祖先と強い関連を持ち、真正細菌よりむしろ真核生物に似た性質を示すことも多い。
概要
古細菌は、生物を基本的な遺伝の仕組みや生化学的性質を元に大きく分類する3ドメイン説において、真核生物ドメイン(植物、動物、キノコなど)、真正細菌ドメイン(大腸菌や藍藻などの普通の細菌)と並んで全生物界を三分する「古細菌ドメイン」を構成する生物グループである。極めて過酷な環境に生息することで知られ、高濃度のNaCl環境に生育する高度好塩菌、極度に酸素を嫌うメタン菌、温泉や熱水噴出孔などに分布する好熱好酸菌と超好熱菌が古細菌に含まれている。
形態的には真正細菌と同じ原核生物に属し、細胞の大きさ、細胞核を持たないことなどの点で共通する。このため長らく真正細菌と同じグループ(モネラ界)として扱われて来た。しかしながら進化系統的にはむしろ真核生物に近縁で[3][4]、遺伝やタンパク質合成系といった生命の基幹部分の機構も真核生物に類似している。また、これらの生物と異なり、細胞膜はエーテル型脂質より構成され、さらにグリセロール骨格の立体構造が逆になっているという特徴を持つ。このような生化学的差異が明らかになるに従い独立のドメインとして扱われるようになった。
既知の種は殆どが極限環境微生物であるが、実験データから通常の環境にも分布することが示唆されている。海洋中では1 ml中におおよそ10万個の古細菌が存在し、細胞数当たりでは微生物の最大20%、またはそれ以上の古細菌が存在すると考えられる[5]。
古細菌についての研究は、病原性がないことや、知られたのが遅かったことなどから真正細菌に比べ立ち遅れた。その生体システムは今だ不明な点が多いが、原始生命体や真核生物の起源、あるいは有用酵素の利用・メタン発酵などと関連して研究が進められている。
(以上、ウィキペディアより引用)
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